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選抜Ⅱの合否判定方法
選抜Ⅱは、いわゆる一般入試のことです。定員は入学定員から選抜Ⅰで内定を出した人数を引いたものです。普通科(総合学科)の高校は定員の8割に、職業科(工業・商業ほか)の高校は定員の5割になることが普通です。
ところで、選抜Ⅱの選抜方法は、理解するのが少し大変です。なるべく丁寧に書いていきますが、わかりにくいところが出るかもしれません。その際は、気軽に質問してきてください。
「学力検査」と「内申点」の合計点で判定
まず、一般的な選抜方法からの説明です。選抜Ⅱによる合格者を選抜する方法は、入試当日の「学力検査」と「内申点」です。ごく一部の高校で実技や面接がある場合があります。
入試は3月の上旬(令和3年度は3月7日・8日)に2日間の日程で行われます。
1日目は国語・社会・数学、2日目は理科、英語です。
各教科50分、50点満点の問題です。入試問題はどの高校を志望しても原則同じ問題が使用されます。ただし、一部の高校で、独自問題を別に課す場合があります。
内申点計算の方法
1年から3年までを使用するのは選抜Ⅰのときと変わりません。ちがうのはその計算方法です。各学年の9教科のうち、
「国語、社会、数学、理科、英語」の主要5教科を5段階で
「音楽、美術、保体、技家」のいわゆる副教科を10段階で評価(5段階の成績を2倍)します。
それを合計して、1年間65点満点で評価し、それを3年分合計して195点満点にします
学力検査と内申点の配分
そしてこの2つを合計していくわけですが、合計方法をよく理解してください。
学力検査(各教科50点、合計250点満点)の得点を半分にします。
内申点(195点満点)は、3分の2にします。
その2つを合計した255点満点で選抜していくのが通常の選抜方法です。
選抜Ⅱに適用される学力検査の傾斜配点
英語と数学の当日点が1.5倍~2倍になる
ここまで説明してきた選抜Ⅱの入試方法ですが、一部の学校では、特定の教科に配点を多くして選抜する高校があります。
その方法は、特定教科の配点50点を何倍かして、合計点を算出する方法です。
傾斜配点の教科・傾斜幅は高校によりまちまちですが、1.5倍~2倍にする学校がほとんどです。
選抜Ⅱに適用される学力検査と調査書の配点比率の変更
選抜Ⅱは多くの高校が選抜を「し直す」
選抜Ⅱはさらに、高校によって選抜のしかたを変更する場合があります。
ほとんどの高校は、はじめに説明した選抜方法で合格者を決定します。
しかし、高校の中には、当日の入試の点や内申点を重視した特別な選抜方法を採用するところが存在します。
とはいっても、どの高校も、定員すべてを特別な選抜方法にすることはできず、最大でも選抜Ⅱの2割です。少なくとも、定員の8割は、どの高校も通常の選抜方法で選抜されます。
特別な選抜方法は、先に通常の選抜方法で合格者を決めたあとで、残った生徒を選抜し直すものです。
特別な選抜方法も、例えば「学力検査:内申点=7:3」など、高校が勝手に割合を変更して選抜します。
これは、自分の志望校がどのシステムを採用しているかはチェックしておきましょう。
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令和3年度の場合
選抜Ⅱを受験する上での心構え
得意科目を作る努力をすること
私の教え子たちは、これまでに何人も選抜Ⅱに挑戦し、合格してきました。私の経験上、多くの受験生は、安定して高得点をあげることができる「得意科目」を持っていました。
本番までまだ時間があるのであれば、まず「この教科ならある程度得点が取れるぞ」という自信が持てるように、日々の勉強をがんばってみましょう。
「そんな教科ないのですが…」と考えるでしょう。もちろん先輩たちのほとんどは、今のあなたと同じ状況でした。しかし、意識して問題に取り組んだ結果、「ほんの少し」の自信が芽生え、それを積み重ねた結果、得意科目をつくり、そして合格していったのです。だから、あなたもできます。大丈夫です。
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