令和3年度広島県公立高校入試の募集定員発表

令和3年度広島県公立高校入試の募集定員発表

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募集定員の発表

7月の入試方法に引き続き、9月11日の教育委員会議にて令和3年度の募集定員が発表になりました。

全体で400人の定員減少

定員は、広島県内全体の公立高校で10クラス・400人分の定員削減となりました。
内訳は、普通科が320人、総合学科が80人です。

定員が削減されたのは
広島地区:安芸高校・安西高校
西部地区:大竹高校
尾三地区:三原高校・尾道東高校
福山地区:沼南高校(普通科を廃止)・大門高校・福山明王台高校
東広島:賀茂高校
県北部:向原高校

の10校です。安西高校は2年続けての定員減少です。沼南高校は普通科が廃止となり、家政科と園芸デザイン科が1クラスずつの募集となりました。また、向原高校は1クラスのみの募集となり、少しまずい状況になりつつあります。

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定員削減によって起こること

定員が削減されると、何が起こるのでしょうか。
パッと思いつくことは、倍率の上昇ではないかと。

単純に40人は入れなくなるわけだから、志望者が同じでも、倍率が上がって狭き門になる。
これはヤバい!ヤバい!

ってなっているかもしれません。

でも…
実は、実際現場に立つ私の肌感覚として、その「仮説」はどうも正しいように思えないのです。
だいたい、学校や保護者間の噂レベルで、 「○○高校は今年志願者がものすごく多いらしい」とか「△△高校は志願者が少なくてねらい目らしい」 というような話が上がったときは、そのように進まないことの方が多いです。 ふたを開けてみれば昨年と同じくらいの低倍率だったとか、昨年から倍率が跳ね上がるとか。 結局いろいろな情報に踊らされた結果、落ち着くところに落ち着くという感じです。

そこで、昨年募集定員が40人削減された9校の、選抜Ⅱの志願者倍率の変化を調べてみました。
左の数値が一昨年、右の数値が昨年の選抜Ⅱにおける志願者倍率です。
安西高校 0.81→0.63
祇園北高校 1.21→1.40
高陽東高校 1.94→1.80
五日市高校 1.49→1.68
音戸高校 0.28→0.24
因島高校 0.69→0.79
福山商業高校 0.77→0.82
竹原高校 0.53→0.5
三原東高校 0.79→0.77

1年分しか調べていないので、これをもって何かの結論を導くつもりはありませんが、示唆に富んだ内容にはなっていると思います。

9校中、一昨年よりも倍率が上がった高校は、祇園北高校・五日市高校・因島高校・福山商業高校の4校。
ただし、因島高校と福山商業高校については、上がったとはいっても定員割れしています。
一方、残りの5校は倍率を前年よりも下げています。高陽東高校は下がったといっても高いままですが、まぁここは毎年こんなものなので。

ですから、定員削減したから、倍率は絶対跳ね上がるとは、このデータからは読み取ることができないです。

だから、定員が少なくなったことは気にせず、目の前のことに打ち込む姿勢が大切でしょうね。

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広島県公立高校入試のシステム~選抜II

まとめ

各地域でまんべんなく定員削減となりました。
とはいえ、勉強することが変わるわけではないので、情報を仕入れつつ、目の前の勉強に集中しましょうね。
→ 令和3年度広島県公立高等学校入学者選抜の実施内容(県教委のリンク)

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