ネットに出回る偏差値は鵜呑みにしない方がいい。

ネットに出回る偏差値は鵜呑みにしない方がいい。

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「○○高校の偏差値、ネットで見たら△△だったんですけど」と生徒が私に相談してきました。

「受けた模試の偏差値を見たでしょ」と伝えましたが、「いやでも、模試でみた○○高校の偏差値は少し下なんですよ。私はまだ到達してないですが大丈夫ですか?」とその偏差値に振り回されている様子。

少し長めに話をして、その生徒は落ち着きましたが、あふれるネットの情報に振り回されている人多いのだろうなと考えて、ちょっと記事にしてみました。

偏差値は「万能」ではない。

少しだけ数学的なお話をします。

偏差値とは、全体のデータに対する自分の位置を指し示す「代表値」の一種です。
平均点からどのくらい離れているかを判断するもので、平均点と同じ得点なら50、「標準偏差」と呼ばれるポイントだけ離れると、偏差値は10前後します。単位は基本的にありません。

偏差値というこの指標。あまり万能ではありません。
あくまでもわかるのは、「今回のテストに対する自分の位置」がわかるものです。偏差値が50から51になったから「成績が伸びた」とか、志望校の偏差値に3足りていないから「合格が見込めない」とか、単純に言えるようなものではありません。

統計的には、2つのデータから導かれた2つの偏差値は、比べる意味はまったくないからです。
偏差値の比較に意味を成すのは、「まったく同じ母集団」で、「まったく同じ条件のもと」で「まったく同じテストをした」場合のみです。

ネットにある合格偏差値

それゆえ、ネットにある合格偏差値とあなたが受けた実力テストや模擬試験の偏差値を比べることはナンセンスです。ネットによくある合格偏差値の「出元」がよくわかっていないのであれば、その偏差値は受けた模試と一致しない可能性が高いです。
不用意に自分の偏差値をあてはめてしまうことは、心にスキが生まれたり余裕がなくなったりします。

例えば、私が勤めている塾では、3つの模擬試験を受験して、合格判定をします。
ある高校の3つの模擬試験での合格偏差値は
A:54 B:53 C:55
と、微妙に違うわけです。

偏差値1の差は、1点ではありません。10点から15点違う場合があります。10点違うと3問ほど違うので、結構な差です。
だから、ネットに転がる合格偏差値を見て一喜一憂してほしくないです。

外部模試受けてください

ではどうするべきか。
これは、「外部模試を受けるべき」一択です。

偏差値表は、模試を作成している会社が研究し、作っている表です。だから、Aの模試の偏差値は、Aの模試を受けたときのみ比較することができます。Bの模試の偏差値は、Aの模試ではあくまで「参考程度」です。

また、学校の実力テストは、「現在の実力をはかる」という側面が強く、「志望校の合格判定」にはあまり適していません。
偏差値はその中学校の中での偏差値であることが多いです。

だから、例えばAの模試の偏差値で自分の力をはかりたいときは、Aの模試をどうにかして受けるべきです。
調べてみると、意外とたくさん模試はありますから、チェックしてみてください。

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