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定期テストの点数を見て目ん玉飛び出るくらい驚いた方。三者面談ですごいことを言われて落ち込んだ方。いろいろおられると思います。結果、学習塾に通わせることを検討されている家庭もあるのではないでしょうか。
今回は、「友だちが○○塾に通ってるから私も通いたい!」となったときにふと頭をよぎる、果たしてそのまますんなり通わせてよいものかという疑問に、塾の先生である私が切り込みます。
ここでは私の本音もぶちまけたいと思います。友だちの通っている塾に通わせることはよいのか悪いのか。私の考えは下にあります。
まずは、考えられるメリットとデメリットについてまとめます。
友だちの通っている塾に通わせるメリット
塾への心理的ハードルが下がる
メリットとして一番大きいのは、塾へ通うことへの心理的ハードルの低さです。
友だちがいるから、少し厳しい授業スタイルでも耐えることができて、より多く勉強ができるかもしれません。また、少しの「グチ」は、友だちと話して共有することで、小さなうちに解消できて勉強に打ち込める可能性もあります。
友だちから先に、塾の情報や先生の人となりなどを聞いておくことができるのも一つのメリットですね。これは、入塾の心理的ハードルを下げる意味で大きいかもしれません。
塾に通ってほしい保護者の方としては、この心理的ハードルの低下を利用しない手はないと思います。なんせ「勝手に塾へ行き」ますから。
ライバルがより身近になる
学校でも一緒、塾でも一緒。表も裏も知り尽くした人物が、強力なライバルとして立ちはだかります。もしくは、自分の成績を追い抜こうとするチャレンジャーとして、自分自身を追い詰める人が現れます。
これまでの勉強とは、取り組み方や伸び方が格段に変わってくるでしょう。なんせ、「勉強する意味」を考えるまでもなくやらざるを得ないので。
勉強しないと成績は絶対伸びないので、どういう動機であれ、勉強してくれれば保護者の方としては一つの安心材料でしょう。
友だちの通っている塾に通わせるデメリット
ダラダラ感
一方で、デメリットとして一番気にしておられるであろう友だちと勉強することのダラダラ感、正直言って、あります。
友だちが、上ではなく下へ引っ張るタイプの場合もあります。せっかく塾で勉強するのに、周りに知り合いが多くて気が散ってしまう、というのもたまに小耳にはさみます。
まだ勉強するならマシな方で、塾が「ただのファストフード店」みたいに自習室でおしゃべりばっかりしている子もいるようですし、最悪なのは、塾へ行くとウソをついてどこかでほっつきまわる。たま~に聞く話です。
もちろん、そうならないようにどこの学習塾さんも対策を打っています。でも、あまりにも同じ学校の生徒が多いのが気になる場合は、少し遠くになっても、友だちがいないような塾に通わせるのがいいかもしれないです。
送迎の手間とかはかかるかもしれませんが、背に腹はかえられないかと。
学校と塾がイコールになってしまう
もう一つのデメリットは、学校と塾の境目がなくなってしまうことです。どちらかで何かのもめごとが起こってしまったとき、それをリセットする場がなくなりかねないことも心配かなと。
学校では少しいじめられてしまっているけど、塾だとそんなことがない、とか。
塾でけんかしてしまったけれど、学校では普通に生活できてるからいい、とか。
塾で教えていてたまに思うことがこれ。塾は塾で別コミュニティを持っている方が、いろいろ気楽な面もあるみたいですしね。
私は「友だち塾NG」派
友だち紹介してね!と塾生一同に言い続けている私が言うのもなんですが、私は友だちが塾に通っているからという理由で塾を選ぶのはNGと考えているほうです。
「友だちが通っているあの塾に行きたい」という動機、大いに結構ですが、これだけで通うことを決めてしまうと、先ほど書いたデメリットをもろに受けます。友だちと一緒にいる時間が増える!みたいな。
だから保護者の方は、塾に通わせることを考える場合は、
①保護者の方の口コミを参考に、ご自身で塾を捜すか、
②お子さんのお友だちの塾についてよく調べて、「お友だちが通っている」以外のメリットを必ず一つ以上見出すことを考えて、塾を決めてください。
そのために絶対やっていただきたいことは、
・その塾の責任者の方とは入塾前にお話の機会を設ける。 ・体験授業があれば、必ず受講させてもらう。 ・自習室の使い方(解放の仕方、利用制限など)の確認はしておく。 この3点です。これがきちんと満たされ、保護者の方自身で納得できれば、その学習塾に通わせて、メリットを享受でき、成果は上がると思います。
まとめ
今日は、学習塾を決めるポイントについて書きました。参考にしていただければ幸いです。