令和2年度・広島県公立入試理科第1問から探る対策

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理科の問題を掘り下げると…

広島県の公立入試は「特殊」と言われます。
どのくらい特殊なのか、せっかくなので令和2年度(2020年度)を大問1つずつ分析してみました。過去問の解き直しなどにぜひ。

今回は広島県の公立入試・理科第1問です。

なお、入試の問題文そのものをブログに載せることは、著作権上できないようなので、問題は下のリンクでご覧いただくか、市販の過去問集などでご確認ください。

関連リンク
令和2年度広島県公立高等学校選抜II学力検査のページ

第1問の概要

第1問は、運動とエネルギーの問題です。小球を斜面から転がして、ぶつけた木片の移動距離に関するグラフと資料から、問題を解きます。
よくある題材の問題なので、難しいとはいえないものです。

計算の1つ目

1つ目は、重さと仕事を計算して求める問題です。
質量100gの物体にはたらく重力の大きさ1Nのヒントから得られるのが重さ、仕事の量は公式通り計算するものです。仕事の量の計算で、「50g」と「20cm」をそのまま利用して間違えている答案が多かったのではないかと推測。1000や10という答え続出の正答率44%だと思います。

木片にかかる力を選択するひっかけ2つ目

2つ目は、木片にはたらく水平方向の力を正しく表したものを選択します。小球が当たったあとの木片には、床との間に摩擦力がかかります。でも、小球はもう当たっていないから力は働いていない。これがきちんと理解できているかどうか。これが明らかにわかっていない正答率7%。

力についてはとくに理解できていない感じがしますね。

結果のグラフから読み取る3つ目

3つ目は、結果のグラフから求めます。
これは、2つの点が読み取れれば難しくない…とはいいながら正答率54%。もう少し取れてもいいかなと思いますが、2つ以上グラフを追いかける訓練ができてないのかなと思います。

エネルギーの理屈4つ目

4つ目は、木片を置く場所を変えたときに、ぶつけた木片の移動距離が変わった理由を説明する問題です。理屈がきちんと理解できると簡単です。

ぶつけた木片の移動距離が「小さくなった」とあるので、ぶつけたときの小球のエネルギーが小さくなったのでは?と考えます。小さくなった理由は何か。ぶつかるまでの距離が長くなったから。距離が長くなるとなぜエネルギーが小さくなるかというと…という流れで、理詰めで攻めていくとおのずと答えにたどり着くと思います。
正答率18%は、もしかしたら妥当なところかもしれませんね。

考察問題の5つ目

5つ目は、考察問題です。広島県の特徴の一つで、出てきた実験から一歩前に進んで、新しい実験を行ったときの結果を考える問題です。

とはいえ、今回の問題はそれまでの実験を無視してでも答えられるかもしれません。ただし、選択問題で「すべて書きなさい」なので、全部の設問をチェックしなければならず、ちゃらんぽらんにやると困りますね。
正答率は66%。よく吟味できていると思います。

考察問題の典型パターン

実験の方法や結果で1ページまるまる使っているので、つまりはここにたくさんヒントが入っていると考えてよく読みます。
この大問は、半分以上知識で何とかなる問題ですが、読めばわかるものも潜んでいます。

自分で勉強するときは、『なぜこの答えにたどり着くの?』という視点で掘り下げると、力がしっかりつくでしょう。

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