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時間への意識の妙
時間配分については、過去にいくつか記事に挙げています。
「解けるはずの問題」を、時間制限を設けると「ボロボロとミスを犯す問題」へと変貌。つまり、テスト本番で得点が取れない理由は、時間がかけられないから、もしくは時間がないと思って適当に解いてしまうから、であると思います。
生徒が「解けるはずの問題」だと思っていた問題は、実は「時間を十分にいただければ解けるはずの問題」だったわけです。
得意教科と不得意教科でちがうアプローチ
とは言いつつ、5教科すべてについて時間配分を意識するべきかと言われると、それはまたちょっとだけ違います。
模試やテストになると時間が足りない、という悩みを解決する方法は、得意教科と不得意教科で違っています。
- 得意教科は、1問を今より早く解くことで時間を作る
- 不得意教科は、解く問題を絞ることで時間を作る
こういったことです。
得意教科は、試験において多くの問題を解いて正解を出す期待がある教科です。
多くの問題にチャレンジするためには、1つ1つの問題に時間をかけず、できるだけ素早く解くことが求められます。
この訓練を行うことで、より多くの問題が解け、正解の可能性が膨らみ、結果合格の可能性が大きくなります。
一方、不得意教科は、1問の解答時間が得意教科よりもかかる可能性が高い教科です。
不得意教科でできるだけ得点を取るためには、1問にできるだけ多くの時間を割くことが必要であると考えられます。そのためには、得点の期待が持てる問題に多くの時間を使い、解けそうにないものはハナから手を出さない戦略が成り立ちます。
100点を取ることが求められるテストではないので、試験1か月前で、どうにもこうにも形になりそうにない場合は、思い切りも大事かもしれません。
国語だけは最後まで解く
いろいろ話しましたが、最後に一つ。
得意不得意にかかわらず、国語だけは最後まで必ず解けるように配分してください。
広島県の国語は、第4問に大きな配点の問題があります。200字前後の作文です。
ここが、国語の配点の2割、10点分です。「作文が苦手だから」という理由でここをカットしてしまうと、国語が40点満点になってしまいます。
例えば、数学で出てくる関数の難しい問題は、全部カットしてもせいぜい6点分(これも大きいですけどね)。
リスニング作文も、3点がなくなるだけです。10点がなくなるよりは、傷が浅い。
国語は、これによって大ケガして、結果不合格でした、という可能性が大いにある教科です。
もし、国語で時間が足りていないような人がいたら、これは早急に時間配分を考え直してください。作文まで書けなければ、正直合格できないと思います。
部分点を細かく出すことになっているようなので、訓練は怠らず。