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広島県公立高校入試選抜Ⅰまであと2週間。出願がスタートとなり、いよいよ本格的に「本番モード」突入の皆様。
残り2週間、どのような対策を講じておくべきか、私が塾生に伝えることとほぼ同じレベルのことを、ここでは書き連ねておきます。何かの参考に。
作文・小論文編
「資料読み取り」の訓練を
何度か書いたので重複になりますが、最近は与えられた資料を読み取って、それに沿った事実を答えるやそれに対する自分の意見を書く問題が多くなっています。小論文の型を練習するとともに、こういった資料を読み取る練習をすることも大事です。
もしあなたのお子さんがどこかの塾に通われているのならば
- 幅広い学校の過去問
- 昔の広島高校の適性検査問題
- 広島中学校の適性Ⅱの問題
これらを中心に対策をしてもらうと良いでしょう。練習する素材としてはよくできています。
要注意は、計算問題。
「なんで小論文に計算問題?」とお思いでしょうが、資料を読み取るということは、すなわち何らかの数値を読み取るということ。
単なる加減乗除だけでなく、割合の計算や割合の増減(◯割増加とか◯%減少とか)には注意が必要です。
「昨年に比べ今年の数値は何割になったか」
「昨年に比べ今年の数値は何割減ったか」
2つの問題は、まったく別の問題ですから。確認しておいてくださいね。
書ける漢字は書く。書けない漢字は書かない。
ごくごく当たり前のことを胸を張って書きました。
当然あなたは、選抜Ⅰで合格するために小論文を書きまくっていると思います。当然ライバルたちも、選抜Ⅰで合格するために小論文を書きまくっています。
それゆえ、合否を争うライバルとは、文章構成力などは大差がないかもしれません。となると、差がつくのはどこか。
ずばり、語い力です。
漢字、文末表現、話し言葉と書き言葉の違いなどが勝負の分かれ目の可能性があります。
その中でも、注意すればミスを減らせるのが、漢字です。
誰でも書けるような簡単な漢字をひらがなで書くのは、与える印象が悪いです。「難しい」とか「表す」とか、こういった漢字をひらがなで書く人、結構いますよ。
逆に、「丁寧」とか「憂鬱」とか(書くことはないと思いますが)こんな漢字は、ひらがなで書いていいです。難しい漢字を書けば印象が良くなるわけではありません。むしろ、間違えてしまえば減点ですから注意です。
なお、「~のとき(時)」「~のこと(事)」については、どちらでも構いません。好みの問題です。
余計なことは書かない。
文章が短くなってしまったからと言って、余計なことを書いて文章を無理やり長くするのはやめましょう。
言いたいことがわからなくなってしまいます。
面接編
絶対に、事前準備をしていく!
面接練習を重ねると、必ず現れるのが、「何聞かれるかわからないから、出たとこ勝負でいこう」と、ろくな準備もせずに本番を迎える受験生です。
声を大にして言います。やめて下さい。99.9%、落ちます。
確かに、面接では準備していない質問が飛んで来ることがよくあります。それをどのように対処するかが合格するためのポイントであることを否定する気はありません。
が。
そこに意識を持って行き過ぎて、よく聞かれる質問に対してしどろもどろになってしまうなら、それは本末転倒もいいところです。
- なぜあなたは我が校を志望したのですか?
- あなたは将来どのような人物になりたいですか?
- あなたは我が校でどのようなことを学びたいですか?
- あなたが中学校生活で力を入れてがんばったことはなんですか?
- あなたが気になっているニュースはなんですか?
もし、この5つの質問に現段階でスムーズに答えられなければ、……まぁ結果は見えてますよね。と厳しいことを言っておきます。
受け答えは堂々としておくこと
とはいっても、面接官はあなたの「想定問答集」の答えを知りません。
例えば、なぜ志望したのか、という質問に
私は将来、小学校の先生になりたいです。貴校のカリキュラムは、生徒個々の進路に合わせて柔軟に授業を受けることができるシステムであるとパンフレットを見て知り、私の将来の夢を実現させるために貴校を卒業したいと強く思いました。だから、私は貴校を志望しています
という解答を想定していたとします。
でも、当日はこれを一字一句間違えずに言う必要はありません。暗記大会とは違いますから。
私の将来の夢は、小学校の先生です。貴校のカリキュラムは、私の将来の夢を実現させるために魅力的でした。だから私は貴校を志望します
短くはなりましたが、これでも言いたいことはあまり変わっていません。
えーっと…って言ってしまうとか、上を見ながら話すとか、こういうのはやめましょう。面接官は、あなたの夢のこと、あなたが台本を書いてきたことはまったく知りませんから。
最後に、私からあなたへエールを
変に、斜に構えるのはやめておきましょう。選抜Ⅱ?いったん忘れて下さい。
この1回の入試で、あなたの3年間の将来を決めてきて下さい。
落ちると思ってやるくらいなら、ダメージが少ないと感じるでしょうし、これがダメでも1ヵ月後にはもう1回受験できるという気持ちもあるでしょう。
でも、それじゃダメなんです。
どんなに事前に保険をかけていても、どんなに気楽に受けようとしていても、自分の本命を目の前にすると、必ず緊張します。必ず動揺します。必ず弱気になります。
そして、もしダメになろうものなら、あなたは絶対に落ち込みます。受かると思っていても、落ちると思っていても、必ず同じだけ落ち込みます。
その後、選抜Ⅱに向けて気持ちが復活するまでにかかる時間が短いのは、実は、受かると思って本気で準備をしてきた受験生です。「やるだけのことやったからしょうがない」と思えるんです。不思議と。「なんで本気でやらなかったんだろう」と思ってしまうんです。不思議と。
だから、ここから1週間は、選抜Ⅰのことだけを考えて下さい。
2週間=14日あるなら、小論文は14本書けます。土日に2本書くなら18本書けます。面接指導も、土日を除いても10日間あります。
人生がかかった1週間。「ここしかない」と思うのでしょうか。「次がある」と思うのでしょうか。
神様は、あなたが今日から14日間で行う行動、その振る舞いを見ていると思いますが、いかがでしょうか。