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2ランク上の高校を受験することを自分で決める。
もくもくと問題演習を繰り返す生徒がいます。私の塾の塾生です。
彼の現在の偏差値からすると、2ランクほど高い高校を目指して日々努力を重ねます。
つい半年前まで、どの高校にするか決めかねていました。理由は単純、受かるかどうかわからないから。
ランクを下げるのか、不合格覚悟で志望校をそのままでいくのか。私立の推薦も視野に入っていました。
半年前、彼は「覚悟を決めました」と、今の志望校に狙いを定めました。
不合格の可能性が大いにあるので、保護者の方と相談のうえ、私立は少しランクを下げて確実に受かるところを選びました。
その日から、彼の勉強姿勢は変わりました。
強い意志が、覚悟を生み出しました。
彼には、覚悟ができました。どういう風に転んでも、自分が選んだ道。後悔しないように日々努力する。
努力してダメなら、それはもう自分の実力不足を呪うしかない。
とてもとても引っかからない偏差値だった彼の成績は、半年で勝負できる位置まで(まだ到達はしてませんが)。
「無理だからやめておけ」と言われた学校の先生からも、「この勢いのまま突き進めば、チャンスあるぞ」とおしりをたたかれました。ここまできました。
合格か不合格かは、もちろんやってみないとわからない。多くの受験生がいるわけですから。でも、この覚悟を決めた彼は、この段階でもう『成功者』だと私は思います。
自分が出したことない本気は、果たしてどこまでの結果をもたらすのか。
彼にとっていい結果なのか悪い結果なのか。
でももしかしたら、彼にとっては結果なんて些末なできごとなのかもしれません。
このエピソード、続きができるかは、もう2か月したらわかります。
これを読んだあなたには、「こんな風に、下からがむしゃらに勉強してきて、本番で大ホームランを打つやつがいるかもしれないから、もし成績に余裕があっても、絶対に手を抜くことはあってはならない」と伝えておきます。
選抜Ⅱまで残り1か月は、私にとって「まだ1か月ある」と置き換えるワード。