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思いのほか基礎知識がない

理科の授業をした私が今回痛感したのは、覚えておいてほしい知識が覚え切れていないことでした。

うちの塾は個別指導中心のため、英数を受講している生徒が大半です。
そのため、理科の実力についてチェックする機会はテスト対策と実際のテストの点のみ。
その「イメージ」で授業をしてみると、なんと反応の薄いことか。

私が「ここは知っておいてほしい」「これは当然わかっていてほしい」ことは、ことごとく頭の中から消え去っていました。
テスト前はそんなことなかったのに(とは本人たちには当然言いませんが)。

用語を覚えるだとか、簡単な説明問題を暗記してしまうだとか
そういう機会を普段の授業や自主勉強にはさみこめるかが今後の課題かもしれないな、というのが授業を終えての感想です。

思いのほかグラフ読み取りに抵抗がない

一方で、知識に頼らない表やグラフを読み取って答える問題に平然と対応している姿もまた印象的。

これは、学校の定期テストや実力テスト等で
そういった実験内容や方法重視の試験問題を多めに解かされていることや
テストに対応した教材で、資料の読み取り方を訓練されていることが挙げられるでしょう。

もちろん、その課題にきちんと対応して、準備できていた生徒たちの取り組み方がよかったのは言うまでもありませんが。

しつこいアプローチが成果を生みそうな予感

1つの単元だけに絞って、しかも難易度は精査せずに作るという
「今までに手掛けたことのない方法で作った教材」でした(既習か未習かだけは意識してますが)。

私にとってはかなり大きな賭けでしたが
結果的には参加したすべての生徒が音を上げずに取り組んでくれました
あとから個人的に手応えを聞くと、難しかったと言って苦笑いしていましたが
「少しできることが増えた」「まだ勉強しないといけないところはいっぱいある」と
意識が少しずつ変わっていることは、一つの小さな転換点としては成功かと。

「このアプローチは広島県方式じゃない」というものもきちんとチェック。
実際、今回選んできた問題は、記号問題も多々ありました。広島県寄りの問題構成とは言いがたい、ある意味「悪問」です。
でもあえて、これも解く問題として採用しました。

もちろん、きちんとした信念を持って。

入試問題への「意識」の啓蒙

授業の終盤になると、生徒たちはさすがに「またこれか」という表情を浮かべます。
手は動きます。授業開始時に感じた「知識の無さ」は薄らいでいます。

これが、ただくり返したからできていることなのか
「これ、入試問題に出るんだ」という一種の強迫観念によって頭に刷り込まれるのか
できれば後者になってくれるようにすることが、私の10月・11月の入試対策講座におけるスタンスとなりました。

簡単にいえば、生徒自身が自分を追い込めないのなら、私が追い込むまで、ということですかね。
塾の先生が追い込んでくれないなら、保護者の方でうまく追い込んであげるのが、お子さんのためですよ。

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