令和3年度広島県高校入試簡易分析・社会

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引き続いての記事は、令和3年度広島県公立入試・社会の問題について、こちらも一度さっと解いてみての印象と分析について書いたものです。
入試後の手ごたえチェック、令和4年度以降の入試の参考にしてみてください。

分野・配点と簡単な所見

大問別の分野・配点は以下の通りです。

大問1:地理(14点)

「観光」をテーマに、世界と日本の写真をもとにして問題が展開されます。昨年はグラフが多かったですが、今年はひたすら写真です。
写真は全部で12枚、地図が2つ登場します。複数の資料を同時にチェックする問題が私が観測するに2問。最終設問は、観光ツアーの提案書を書く問題で、受験生はかなり戸惑ったと考えられます。
内容自体は難しくないです。ただし、その写真を素直に読み取るというよりは、写真から使う知識を切り出して答えるというような設問に見えました。だから、昨年並みですかね。

大問2:歴史(10点)

「経済」というテーマを柱に、年表と図を参考にしての知識問題が並びます。
知識問題が多いですが、一切ストレートには聞いてきません。
また、最終設問は、公民の経済も絡んできているので、純粋に歴史の知識として問われているのは5ページと6ページの2ページだけですね。
昨年並みといったところでしょうか。

大問3:公民(14点)

「地方自治」がテーマの問題群です。
知識をそのまま使う問題は少ないです。資料をきちんと読んで、聞かれたことに答える、みたいな問題がほとんど。それゆえ、知識問題は聞かれなくても、知識がないと記述もできない、という感じ。単純暗記は無意味だよ、と訴えたいようです。昨年より少し難しいです。

大問4:総合問題(12点)

「技術革新と災害」がテーマの総合問題です。ただ、地理・公民の単元しかなく、しかもそれぞれの知識は「ほとんどいらない」タイプの問題です。資料をしっかり読んで、答えないといけない。
ここ最近、この総合問題は現実の社会問題をテーマにしている印象がありますね。
全体的に、今年は歴史の割合が少なかったですね。これが今年だけのことなのか、来年以降も続く何かなのか。それは誰にもわかりませんが。

記述問題はやや減少傾向

一時期の「記述問題大偏重」時代は過ぎて、記号や用語問題が少し増加傾向。
記述も、その場で考えてというよりは、どちらかといえば覚えたことを少しひねって書くというイメージです。
ただ、解きにくさは変わっていないので、平均点はほとんど変わらないか、1点くらい下がるのかもしれません。

暗記については、できるだけたくさんあったほうがいいよ、というのが私の考えです。
ここ数年の入試問題により、『広島県は記述が多い』という認識は多くの生徒・保護者の方に浸透して、「社会は暗記でしょ」という固定観念は、以前に比べて薄まったと思います。
しかし、「社会は記述ばっかりだから用語の暗記は必要ない」も「NO!」。
単純暗記よりも、「暗記の入れ替え」が必要かもしれません。これはまた、いずれ記事にしようかな。

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来年度以降に向けての勉強

上を見てお分かりかもしれませんが、社会は中1・中2範囲がかなり出題されます(全体の6~7割)。
定期試験勉強をうまく利用して、各単元の勉強を一つ一つていねいに身につけましょう。

一度授業・学習した範囲は、学校でもう一度復習することはほぼありません。
塾に通っている人は、夏休みや冬休みに復習をする機会がありますが、一期一会の精神で、出会った知識はその「一発」で吸収するような意気込みで。
復習するときに「やったっけ?」と思うよりも「やったような気がする」という気持ちになるだけで、頭に残る率が半端なく上がって、より復習が効率的になりますよ。

学校で使っている教科書や資料集をよく読んで、書いてある文や図を見て、「なんで?」を積み重ね、メモするようにしましょう。
実際、今年の問題には
「ピラミッド付近はどんな気候?なのになんでこんな風景なの?」「なぜ白川村の景色が変わったの?」「なぜA県は東京よりもXが多いの?」
のような問題が出題されています。

選択問題には、「すべて選ぶ」問題がいくつかあります。あいまいな知識による「消去法」が利用できない問題も多々あります。
暗記もバカにせず、ていねいにやりましょう。

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