令和3年度広島県高校入試簡易分析・理科

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広島県の公立高校入試、2日間の日程を終了しました。受験生の皆さん、お疲れ様でした。

というわけで、今日の記事は、昨日の続き。令和3年度広島県公立入試・理科の問題について、解いてみての印象と分析について書いたものです。
理科もまた、私の専門教科なので、少ししっかり目に解いて内容チェックしました。
入試後の手ごたえチェック、令和4年度以降の入試の参考にしてみてください。

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分野・配点と簡単な所見

大問別の分野・配点は以下の通りです。

大問1:物質の性質(13点)

ごみの分別をテーマとした、物質の性質の違いを調べる化学分野の問題です。
金属について、密度体積について、プラスチックについて、この3つのブロックに分かれています。日常生活から引っ張ってきた問題です。

「展性って何?」とか、「実験すると密度が小さかったのはなぜ?」とか、「プラスチックが浮いたり沈んだりするのはなぜ?」といった問題が目立ちます。
用語の意味、現象が起こる原理を理解して答えることを要求されていて、なんとなく用語を暗記してきたとか、計算問題ばっかりやってきたとか、そういう受験生にはしんどい問題でしょうね。難易度は高め。

反応式が出ないのはひさびさかな。

大問2:豆苗の成長(12点)

豆苗とは渋い。植物の問題です。これも日常生活型。
前半は暗記もので難易度は低いですね。後半は実験の方法や考察が要求されるので、単純暗記では乗り切れません。とはいえ、この大問は、そこまで難易度が高くないように感じます。

一方で、この単元は会話文の読み飛ばしが効かないので、時間を取られる可能性はあります。残りの2つの大問に影響が出るかも。

大問3:電流による発熱量(13点)

電流を流して電熱線から発熱する、ザ・理科の実験問題です。
前半は、実験の方法(水をかき混ぜる理由)⇒結果(グラフ)⇒考察(グラフから関係を読み取る)という、実験問題が出たときの王道パターン。

中盤に計算が入ってきますが、ここは難しくない。
最後の作図は、理科というか「技術」というか。条件に合った回路図を完成させる問題は、たま~にどこかの県で見るタイプです。
いろいろなパターンを考えてかかないといけないので、これは時間を食います。そんなに難しくないんですけど、頭がごちゃごちゃするかもしれないですね、あまり練習するタイプではないので。

難易度は、そんなに高くないです。標準問題ですかね。

大問4:天気の変化(12点)

前半は寒冷前線と温暖前線について、後半は日本の天気についての問題でした。
前半の問題は、よくあるパターンの問題で難しくない。ただし、温暖前線に関する問題はあまり問われないので、ここは戸惑ったかもしれません。

後半は、季節風の吹き方の原理を説明して、空欄を埋めたり解説したりするもの。これは考えられた問題で面白かったですね。
原理がきちんと理解していないと解きようがないです。「シベリア気団は乾燥して冷たい空気の一団」ということだけ知っていてもだめで、「なんで冬の季節風は大陸から吹くの?」「じゃあ日本の冬は雪がめちゃくちゃ降るけどこれなんで?」という理由まで理解していないといけません。
図や説明はヒントでくれるので、これを読み取れればOKという見方もありますが、原理はきちんと理解した方がいいでしょうね。

日常のテーマとの関連が大事

ゴミ分別とか、豆苗とか。電気ストーブもありましたし、冬の雪も当然生活していれば見るものです。これと、理科の原理・実験などが絡まって問題が作られています。
可能なら、そういうものに興味を持って調べるのがよいでしょうが、時間がある人たちだけじゃないですから、教科書を時間かけて読むくらいのことが必要でしょう。

平均点はキープかな。やや上がりまであります。難易度自体は高くないです。

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来年度以降に向けての勉強

まずほしいところは、圧倒的な知識の量です。
単純な用語問題こそ少ないですが、用語さえわかれば解ける問題が多いですね。
さらに言えば、グラフを読み取るとか、図からわかることを書くとか、そういう問題を解くのにも、裏の知識が必要ですね。

一問一答形式問題を、どれだけていねいにこなしてきて、それを問題に当てて再構築してきたかが、胸を張って「できた!」となった人に風が吹いたかなと。

今から何かを始めようとするなら、まずはひたすら「一問一答」です。

最終的には「逆一問一答」「計算訓練」がモノを言いますが、現時点で、受験勉強を始めるならだんぜん「一問一答」がおススメです。

そこから始めれば、いい結果が生まれるのではないかという、私の考えでした。

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