令和4年度広島公立高校入試に向けた「受験勉強」のスタート

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あなたはいま、受験勉強進んでますか?

保護者の方でしたら、あなたのお子さんと言い換えてもらって構いません。

胸を張って「やっています!」と言える方もいるでしょうが、多くの方は受験勉強って何?となっていることと思います。

「学校の勉強が、一番の受験勉強なのだから」

学校や塾の先生からは、こう言い聞かせられてきたかもしれません。
今やってることは受験への階段の一歩なんじゃないの?そうお思いの方多いと思います。

これは、7割方賛成なのです。
広島県の(今年度までの)公立高校入試のシステムでは、この内申点が大きなウエイトを占め、かつ1年生から入試の点を含めてしまう。
となれば、学校の授業、大切ですよね。受験勉強が1年生から始まってるんですね

ですから、今までは「内申点アップ」に重きを置いて、きっとあなたは、定期テストの対策を主にやっていたわけです。
だから、学校の勉強が受験勉強だということは、7割賛成します。

が、しかし!

あなたが今やっているその勉強法は、早めに変更しておかなければ手遅れになるかもしれません

とくに次のような勉強法をしている中学生は、危険です。

  • 提出物や宿題しか勉強をしない
  • 試験前にしかまとまった勉強をしない
  • 時間だけしか気にしていない勉強をしている
  • なんとなくで選んだ参考書で勉強している

ドキッとしましたか?相当数の受験生がしているはずです。少し紐解いていきますね

まず、上の2つは明らかに内申対策です。
提出物や宿題は、成績における「関心・意欲・態度」の部分の大部分を占めますし、定期試験は成績の柱、一生懸命やらないといけません。中には試験前に一夜漬けで乗り切る強者(?)も私の教え子にはいました。

もちろん、内申対策をすること自体を否定するものではありません。ありませんが、入試まで半年を切った今の時期では、内申対策より大事なものがあるのです

余談ですが、先に断わっておきますと、私は上の2つの勉強法は、中学1年・2年生のときは「ダメな勉強法」だとは思っていません。
1・2年生のときにやることは、内申対策と、好きなことに打ち込むこと!だと思っています。内申対策の基本は定期テストと日々の提出物。
それだけやれば十分じゃないですか。1・2年生に「自分で進んで学校と別の勉強」は少し高望みしすぎですよ

次に、3つ目と4つ目は、勉強方法自体に問題があります。

勉強は時間ではなく内容です

あなたはこんなことやってませんか?

  • なにするかを考えていたら10分経過。
  • 長時間の集中が苦痛でだらだらと進んでいる
  • 開始時間はグダグダなのに終了時間になったらスパッと終了。

どうですか?改めてみるととてもとても効率がいいとは言えませんね。ですから、だらだらと1時間無駄に勉強するくらいなら、スパッと集中して20分やった方が、能率が上がりますし苦しい時間も短くて済みます。だって、勉強を長時間やりたくないじゃないですか。

それに、入試の時間は1教科50分。50分以上集中しておく理由は特にないはずなんです。だったら、30分集中して10分休み、のサイクルを、1日に4~5セット行えばいいんです。

勉強は、とにかく継続して長く続けないといけません。その日の気分でなんとなく勉強するものじゃないですよね。

また教材は、誰かがいいって言ってたからとか、先生がオススメだって言ってたからと無条件で購入してはなりません。誰かに買ってきてもらうなんてもってのほか。

参考書には、好みがあります。合う合わないもあります。
多くの人が推奨する参考書が、文字ばっかりで自分は読む気がしなかった、とか。成績が良い友だちが使っている参考書は、自分にとってはあまりに問題が多い、とか。成績が伸びた友だちの参考書を見たら、絵ばっかりで自分は恥ずかしくて持ち歩けない、とか。人の意見って案外参考になりません

私もたくさんの参考書を見ているので、お勧めの参考書はありますが、いずれにせよ必ず、使う本人が目にして手に取ってから考えることを覚えておいてください

とはいってもやっぱり、では何をどのようにすればよいのか、いきなりはわからないです。

この時期には何をすればいいの?

という疑問にお答えします
結論から。一度過去問を解いてみてください。

なぜ過去問なのか、これは単純で、どういう傾向の問題が出やすいのかを身をもって体感するためです。
私もこの業界は長くなってきましたので、受験指導をした生徒も多くなってきました。そこで毎年気になることは、自分の受けるテストのことをあまりにも知らな過ぎるということです。

もちろん細かい分析をするのは我々プロの仕事ですが、何問くらい出るのか、くらいの雰囲気は知っておいて欲しいんだけどなー…といつも思います。
誰も知らないんだから、知っておく必要ないじゃん。と思うかもしれません。でもそれは違うんです。

入試のことを知っておくだけでライバルに大きな差がつく

ということなんです。
誰も知らないんだから、知っておくだけで心理的なストレスが減るんです。はじめが計算、次が4択、そして確率…みたいな感じに知っていれば安心ですよね。
証明が1問必ず出る、とか、計算は分数がらみだ、とか知っておけばあぁいつものあれね~と気楽に受けられるのです。

また、より効果的なピンポイント勉強法を選ぶことができるのもあります。これってとてつもなく大きいことなんです。
証明出るけど、やたら難しいからこの時間は計算に割く、とか、作図は出ないから思い切って勉強しない、とか。時間を効率的に使えて、大胆にピンポイントで勉強することができるのです。
入試は僅差の勝負になりますから、出ないものにまで時間を割くほど暇じゃないですよあなたは。ですから、この記事を読んでいるあなたはぜひ過去問の簡単なチェック、しておいてください

ここまで読んで、「よし!過去問チェックをしよう!」と決めたあなた。
その意気です。このやり方で、短い時間で力をつけていきましょう。そんなあなたにここで、1つポイントをお話ししますね

やるなら「年度別」より「単元別」

よく学習塾などで指導されるのは、「本番のつもりで時間を計って数年分をやりなさい」というやり方です。気持ちはわかります。わかるんです。
でもこれについて私は反対の意見を持つ教師です。でも本番なんだから、時間計ったら効果的じゃない?とお思いのあなた。
私が反対する理由、それはとても簡単な理由で

同じ問題は二度と出ない

ということです。本番のつもりで数年分をやる、悪いこととは言いませんが、ひっかかることがあるんです。
例えば
まだ習ってない単元がありますが、それはどうしますか?
「相似は習ってませーん」「この問題習ったかどうかわかりませーん」こんなのいちいち気にしながら解いて、本番と同じ時間配分でできると思いますか?
なのに時間を計って解く、得点をつける。
じゃあこの習ってない問題は正解にするの?不正解にするの?
そんなこと考えてたら、時間ばっかりかかって大変です。

私にとって過去問とは、傾向を探るためだけにある、そう思っています。いいんですよ、どれくらい時間がかかったとか、得点がどうだったかとか。それでも「時間を計ってやらないと配分がわからない」と言われるのであれば

あなたがもっと真剣に定期テストと実力テストを受ければいいんです。

自分で計らなくても、先生が計ってくれるんです。怖い顔して。しかもチャイムが鳴るんです。本番みたいに。
ですから、家で本番と似ても似つかない空間で時間計るよりずっと効果的。

ほかにも、どこかの塾の模擬試験を受けにどこかに出向くもよし。塾の先生に予想問題を作ってもらって塾でさせてもらうもよし。時間配分は別に過去問を解かなくても身につきますから。

とにかく過去問は、傾向を探ってそれを解くための問題集くらいのつもりでいいです。

がんばりましょうね。

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